祖父・父ともに、青森で工務店を営む大工（棟梁）で、生まれたころから、現場で過ごして、職人たちの作業を見て育ちました。
祖父が自分の仕事を誇っている様子、街を歩けば祖父の手がけた家があり、声を掛けられている様子を見て、大工はカッコイイと思い、気がついたら、自分も建築業界にいました。

カッコイイ大工って、どんな人だろうか。

そう考えたとき、お客様のお話をちゃんと聞くこと、経験から止めた方がいいことがあれば、ちゃんと伝えること、出来ることがあれば、労を惜しまずやること、お客様がやってみたいと思うことは、出来る方法を考えること、完成後に困ったことがあれば、すぐに連絡がとれること、そういう当たり前のようなことを、一つ一つしていくことが、信頼につながり、自信になり、カッコいい大工じゃないかと、考えて、30年やってきました。

口下手なので、特別に目立つことをしようとか、宣伝をしようとか、そういうことはできません。でも、だからこそ、一つ一つの案件を、コツコツと丁寧に取り組み、信頼できる職人と一緒に多くの現場に携わってきました。大きい工務店や大手業者のように、営業をして、型に合った中から組わせていく、そういうことではなく、お客様が描くイメージを、その想像以上の空間にして、その空間の中に笑顔が溢れれば、嬉しいなぁと思っています。